土井酒造場訪問記

1. プロローグ

間もなく冬至というある日の朝、東の空にようやく明るみが差し始めたころ、掛川市小貫の土井酒造場に到着した。ほの暗い中、蔵屋敷の前を流れる小川沿いを進むと、見事な薬医門の向こうに、盛んに湯気を立ち昇らせている蔵の屋根が見える。これまでに何度か土井酒造場を訪ねているが、いつ見てもすばらしいロケーションと蔵屋敷で、静岡県の歴史的建築物としても紹介されている。殊に桜の時期は、蔵の黒壁に淡いピンクの花びらが映えて本当に美しい。

もちろん、この蔵で醸される酒も素晴らしい。平成15年~21年の全国新酒鑑評会において、7年連続金賞受賞という快挙を成し遂げている。当時、これだけの連続受賞は、全国2000社余りの酒造会社の中でもわずか十数社しかない。しかし、この連続受賞も7回で途絶えることとなる。長年、土井酒造場で杜氏として酒造りの指揮を執ってきた波瀬正吉氏が急逝されたのである。波瀬杜氏は能登杜氏四天王のひとりに数えられる名人であった。

能登杜氏四天王:農口尚彦(鹿野酒造/常きげん)・三盃幸一(桝田酒造/満寿泉)・波瀬正吉(土井酒造場/開運)・中三郎(車多酒造/天狗舞)

平成21年7月16日、土井酒造場で40年も杜氏を務められた波瀬正吉氏が急逝される。土井社長との二人三脚の酒造りで、静岡地酒の発展にも大きく寄与されて来た。豊富な経験に裏打ちされた技術と、静岡県産酒の評価を高めた功績により、平成19年、静岡県優秀技能者功労表彰を静岡県知事より受けている。また、その飾らぬ人柄が多くの人から愛されていた。波瀬杜氏が亡くなられた翌年、平成22年の全国新酒鑑評会で土井酒造場は金賞を逃す。金賞連続受賞の記録は7回で途絶える事となった。

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